【家田荘子】その愛でいいの?

家田荘子】その愛でいいの?(1994/2/1)

■p188
 もし、結婚したいと思っている男性がいるのなら、相手のために苦労を苦労とも思わないで何かをやらせてもらうというのはポイントだと思います。

 私の知っている男性は、病気の時に彼女がお見舞いに来てずっとついていてくれたそうです。彼は医者嫌い、薬嫌いの人だったから、ずっとついていてタオルをかえてくれたり、いろいろ面倒をみてくれたことに感激して、”病気の時にこんなにしてくれるのは彼女だけだ”と思ったと話してくれました。男性が病気の時というのは女性の見せどころだと思うんです。

 別の知り合いの男性は、「カゼの時とかお見舞いに来てくれたのはいいけれど、気をきかしてすぐに帰られるとイヤなもの。やっぱりそばにいてほしい」と言っていました。

 でも、みんながみんな、都合よく病気で寝込んではくれないでしょうから、相手が寝ていなくても、具合が悪そうだったら「この薬効くみたい」といって渡すとか、心配しているというサインを見せた方がいいと思います。ただ「大丈夫?」という言葉だけではなく、もう一つ何かをすることではないでしょうか。男性は単純なところで感激して、コイツと結婚しようと思ったりするみたいですから。

 また、お目当ての彼が社内の野球チームに入っていたら、試合の応援に行くことは大切です。その時に「お疲れさま」とおにぎりを差し入れるとか、そういう時はもちろん彼の分だけじゃなくて、みんなの分も作って持っていくんです。そうすると、”よく気がつくな”とか”女らしいな”ということになって、まわりも応援してくれるようにもなるでしょう。まわりをまき込むというのも、結婚向きの女性になる一つの手。

 私は夫に会っていなかったら、結婚していなかったと思います。だって絶対、主婦向きじゃないもの。ただ、ある時私は彼にコーヒーを入れてあげたんです。主人はそれにとても感動したの。アメリカの女性はコーヒーをあまり入れてあげないから。そんな簡単なことに彼はだまされたみたいなんですよ。そういう小さなことで結婚しようと思われることがあると思いますよ。