【穂花】小悪魔セックス

【穂花】小悪魔セックス(2009/1/9)
※以下抜粋

■p20
 まず、男の人に言っておきたいことは、セックスしているとき、「必死でイカせようとしている」気持ちが女の子にはめちゃくちゃ伝わってくる、ということです。

 男の人は気づいていないみたいだけど、ありとあらゆる技を駆使して、イカせようとイカせようとしている姿って、言い方はきついかもしれませんが、(うわぁー、必死だよ、コイツ)と、ほとんどの女の子は思っているんです。

 そうなると、すべてが悪循環。女の子は早くイッてあげなきゃ、という余計なプレッシャーを感じて、セックスを愉しむ余裕などなくなります。

 そもそも、男も女もイクときは、身も心も開放させないとイケませんよね? だけど、男の人に余裕がないと、女の子は体が緊張で固まってしまいます。こうなると、完全に「穴貸し」状態。ダッチワイフと変わりません。

 だけど、そんな不満は口に出せない。ヤリたいモードになっているとき、女の子が拒否した途端、男の人は激怒したり、ふて腐れたりするのがオチですからね。

 で、最終的には女の子が演技するしかない。早く終わってほしい一心で、「イッちゃう!」って、過去に自分がイッたときの姿を思い出しながら「演ずる」わけです。


 
■p21
 そもそも、男性が思っているほど、女の子は毎回イキたいと思っていません。セックスのたび、最後まで達するなんて、ありえないのです。

 これは、あくまで私の場合ですけど、「入れてほしい」とか「イキたい」といった欲望に駆られるのは、月に4日もあればいいほうです。生理前は精神的に苛々するばかりで、そういう気分にはなれませんし、ましてや生理中は不衛生だから絶対イヤ。生理後も痛みが残っていることが多いので、できるなら勘弁してほしい。そうなると、ほんとうにシタいと思う期間って、排卵目前の4日間ぐらいなんです。

 でも、そうとは知らず、男の人はとにかく女の子をイカせようとするから、関係がギクシャクしてしまう。でも、女の子は愛撫してくる男の人に対して、「もういいよ」なんて言えません。 

 

■p68
 女の子にオススメしたい「小悪魔セックス」を、もう一つ紹介しましょう。飲み会の席では、彼氏がいなくても、とりあえず「いる」と答えてください。

 それでも迫ってくる男の人こそ、「本物」だからです。

 男の人に言っておきたいのですが、彼氏の有無で口説くかどうか判断している時点で、本当にその女の子に興味があると言えますか?

 「彼氏いるの?」 「いるよ。今日もこの後、会うの」 こう言われて、撃沈……。

 それではあまりに情けなさすぎです。振られる可能性がある子は避ける――わからないでもないですが、私のように、彼氏はいなくても、「いる」と答える小悪魔タイプはけっこう多いのです。女の子は、そう言ったときの男の人の反応を伺っているのです。

 彼氏がいる、と言われて、すぐに諦めてしまう男の人は、自分が傷つきたくない、恥ずかしいことを晒したくない、自分中心的なタイプなのだろうなァ、と思います。

 反対に、それでも諦めきれず、「彼氏がいるのに、連絡してゴメン」と言ってくる男の人は、セックスでも恥や見栄を捨てて一緒に愉しめる相手に思えてきます。

 つまり、この時点で、小悪魔な女の子と、小悪魔にハマる男の人の関係になっているわけです。

 

■p85
 よく男の人から、「キスはどれくらいの時間すればいいのか?」という質問を受けます。答えは簡単。女の子が飽きるまで、です。

 これはセックス全般に言えるのですが、前戯を「長い!」と感じる女の子はいません。どっちかというと、「え? もう終わり?」と感じることのほうが多いのです。

 だから、男の人は、「もうそろそろいいかな?」と勝手に思わないでください。それではまだ、前戯が足りていない場合が多いはずです。

 キスの場合なら、女の子が満足するまで、舌を柔らかくして、彼女に身を任せておけばいいのです。

 

■p115
 大抵のAVでは男優さんが巧みな言葉責めで女の子をよがらせているシーンが多いですよね。

 「ほら、こんなに濡れているね。ビチョビチョだよ」
 「ここはなんていう穴? 答えないと触ってあげないよ」
 「あぁ、イヤらしいお尻」

 一つ一つパーツを見るたびに、または一つ一つの反応が返ってくるたびに、アレやコレやと恥ずかしい言葉を浴びせてきます。これを真似てか、最近の男の人はベッドでよく喋るようです。でも、これって評判よくないですよ。

 AV男優気分で、「どこが気持ちいいんだ?」とか「何が入っているか言ってみろ」とか、こんな言葉を浴びせられて、「ほんと、嫌!」と言っている女の子って、めちゃくちゃ多いって知ってました?

 そもそも、AVは「見せるセックス」であって、プライベートのセックスとは明らかに世界が違うのです。AV男優さんが言葉責めしているのは、その状況を、ユーザーに説明するためなのです。

 アソコが濡れているかどうかは、モザイクに隠れて見えないから、「ビチョビチョになっています」と実況中継しているだけなんです。

 バラエティー番組で芸人さんが面白いことを言うと、画面の下に同じ言葉がテロップで出ますよね。あれと似たようなもので、見る側の「視覚」と「聴覚」に訴えて、より面白くさせる「演出」でしかないのです。

 だから、そのまま真似てはいけないのです。

 

■p117
 また、ベッドで、やたらと女の子の名前を呼ぶ男の人もいるそうですが、あれも女の子の間では「冷める」という意見が多いですね。あと、「大丈夫? ここ痛くない?」と、何度も何度も確認してくる男の人も少なくないとか。

 私からすると、「愛してる」とか「好き」という言葉だって、不用です。なんで、そんなにベッドで喋りたがるのでしょう? 女の子は余計な会話はしたくないのです。

 なぜか。それは、女の子は集中しないと、快感が高まらないのです。自分の中で神経を研ぎ澄ませて、高まってくる快感に集中しないと、気持ちよさに浸れないのです。呼びかけや質問をされるたび、集中が切れてしまいます。正直、言葉責めは、「耳障り」と言ってもいいくらいです。

 どんなに男の人が言葉責めをしようと、それが「演技」だということはわかってしまうし、「女をイカせたい」という気持ちが伝わりすぎるのです。

 たとえば、「好きだよ」と言われても、それは女の子の快感を高めようとしてやっている「演技」であって、本当の気持ちではないことが、女の子にはわかるのです。