【水島広子】整理整頓 女子の人間関係

水島広子】整理整頓 女子の人間関係(2014/4/25)

■エピローグより
 最後に、第1章で挙げた「女」の特徴を見ながら、おさらいとして、「女」度が低い人とはどういう人かを振り返っておきましょう。

 【女】「女の敵は女」とよく言われるように、自分よりも恵まれた女性に嫉妬し、その足を引っ張ろうとしたり、幸せを奪い取ろうとしたりする。
  ↓ 
 【「女」度の低い人】他の女性のことは気にしない。他の女性が優れていようと、恵まれていようと、「人はそれぞれ」とただ考える。基本的には温かく、他人に強力できる場合には協力する。


 【女】表裏がある。表ではよい顔をしていても裏では陰湿。「それ、かわいいね」などと本人には言いつつ、裏では「ださいよね」などと言ったりする。
  ↓
 【「女」度の低い人】表裏がない。


 【女】男性の前で「かわいい女」「頼りない女」を演じる。
  ↓
 【「女」度の低い人】男性の前だろうと女性の前だろうと自然体で振る舞う。演じることはしない。


 【女】他の女性を差し置いて、自分だけが好かれようとする。
  ↓
 【「女」度の低い人】自分がしたいことをする。「どうすれば人から好かれるか」にあまり関心がない。


 【女】恋人ができると変身する。すべてが恋人優先になり他の女友達には「無礼」としか思えない態度をとるようになる。
  ↓
 【「女」度の低い人】女友達は女友達でそれまで通り大切に扱う。あるいは、恋人も、自分の友人関係の中にうまく位置づけて、恋人と友人が相互に交流できるようにする。


 【女】すぐに群れたがる。「群れ」の中では均質を求め、異質なものを排除しようとする。
  ↓
 【「女」度の低い人】一人でいることに問題を感じない。複数でいるときも、排他的な態度はとらない。


 【女】自分は自分、他人は他人、という見方をすることが苦手。自分とは違う意見やライフスタイルを持つ相手を尊重できず、「自分が否定された」とみなし、そういう人を「敵」ととらえる。
  ↓
 【「女」度の低い人】多様な意見やライフスタイルを尊重できる。


 【女】感情的に「敵」「味方」を決め、自分をちやほやしてくれる人には限りなく尽くす一方、自分の「敵」に対しては、とことん感情的に攻撃する。その感情的攻撃は、多くの場合「正論」という形をとり、主語は「私は」ではなく「普通は」「常識的には」など。
  ↓
 【「女」度の低い人】「敵」「味方」という見方をしない。感情的に動かず、公平で、一貫性がある。全体に愛想がよく、人と距離をとるのが上手。


 【女】陰口やうわさ話、つまり他人についてのネガティブな話が好き。
  ↓
 【「女」度の低い人】陰口やネガティブなうわさ話はしない。


 【女】ストレートに話さず、間接的で曖昧な話し方をして「ねえ、わかるでしょ」というような態度をとる。そしてわかってもらえないと機嫌を損ねる。
  ↓
 【「女」度の低い人】人にわかってほしいことがある場合は、「私は」を主語にして、できるだけ直接的な話し方をする。自分が困っていることを話して協力を依頼する。


 【女】「お母さんぶり」「お姉さんぶり」をする。相手のことは自分が一番よくわかっている、という態度で、悪気はなくとも、意見の押しつけをしたりきめつけをしたりする。
  ↓
 【「女」度の低い人】それぞれの領域を尊重する。自分の領域を尊重する。自分の領域に責任を持つと共に、相手の領域を侵害したりしない。相手には、自分にはわからない事情があるのだろうと見ることができる。


 いかがでしたでしょうか。こんな人になれたら、単に女性同士の関係がうまくいくだけでなく、自分がとても自由で力強い存在になれる、とイメージできると思います。

 もちろん社会にはまだまだたくさんの「女」がいますので、女性同士の関係は日々難しいのですが、まずは自分が「女」を手放してみる先駆者となることで、自分自身の人間関係をスムーズにすると共に、周りの女性の「女」度も下げていきませんか?